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心のちんこってなんだよ。一ミリも理解できないし下品すぎる。
僕は、温厚だけど、朱雅くんに対しては温厚になれるわけではない。
「行ったら、行ったら、お前の授業NG集を放送ジャックして流す!」
「は?」
「俺のパソコンは、学園の放送室もジャックできるハイスぺだ。――神楽がおっぱいに浮気したらハイジャックして流す。それだけじゃない。どや顔で正解を答えようとして噛んでしまった集も流す!」
脅迫だ。なんて卑怯な人なんだ。
「……僕を、辱める気か」
「神楽が浮気するっていうならその覚悟だって――」
悪代官みたいな悪い顔で笑いながらそう言おうとして、急にギョッとした顔で僕を見た。
僕は悔しくてぽろぽろと涙を流して、朱雅くんを睨んでいたのだ。
「な、か、神楽、泣くなよ。嘘だよ。お前の可愛いNG集は俺だって誰にも渡したくねえよ」
「……ううっば、ばかあ、っ」
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