404人が本棚に入れています
本棚に追加
『〇月×日
おれは、じがかける。なぜなら、てんさいだからだ。
おれは、いえもおおきなびょういんで、かねもちで、おまけにイケメンにうまれてしまった。
おれのじんせいは、チートでかちぐみだとオトナがいっていた。
ほめられているのは、わかった。けど、タイクツ。
おれにはにがてなものもないし、きようになんでもできる。
おれがいきるこのせかいは、かんたんでたいくつなのかもしれない』
『〇月×日
おれはてんさいだ。だから、なわとびがいちばんおおく、とべた。きゅうしょくがいちばんだった。そんなちいさなことでも、みんながあつまってきて、ほめてくる。
みんなにちやほやされるのも、まあわるくないなっておもっていた。
けれど、おれにちやほやしないヤツがいる。
おれがナニかちゅうもくをあつめても、ヤツはえほんをみている。おれをちやほやしない。
あいつはなにものだ』
『〇月×日
うめだ かぐら。ヤツのなまえだ。
おちそうなほど、おおきなめは、キレイなビーだまみたいだった。
けれどおれがはなしかけても『えほんよんでるから、しずかに』とクールだった。おれのことをすごいとはおもわないのか。かちぐみのちーとだぞ。
おひるねで、となりでねてみた。ガキくさいカグラはすぐにねた。
ねがおもかわいい。ちいさくひらいたくちもかわいい。おなじくらすのおんなのこより、かぐらはかわいかった。これはなにだ。どきどきする』
最初のコメントを投稿しよう!