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「じゃーねー」
カーテン内でファスナーを上げてしまっていたのか万全な姿で俺の前に現れる。
エッチな下着?
ほぼ紐みたいな、付ける意味のないやつ?
大事な部分に穴が開いてて、準備万端なやつ?
レースひらひらの女物?
駄目だ。神楽童貞の俺には、神秘的過ぎて全く想像ができない。
せめて、せめて何かヒントをくれれば!
「ちょ、神楽!」
パンツ見せろ。俺の紳士的な目が、真摯なまなざしでそう訴えている。
触らない、触れない、けれど好きで離れたくない、離れられない。
そんな状況の中の可愛いお願いを、どうか聞いて欲しい。
「僕は、荒療治でも……いつか朱雅くんアレルギーを克服したいの。応援してくれる?」
「きょ、協力する。するから」
もう必死だった。なんなら無意味な土下座をしてもいい。
俺の今までの盗撮映像で脅してもいい。
血走った眼の俺を見て、観念したらしい。
再びセーターをたくし上げた。
「神楽ちゃーん、ご飯はやく食べようよーぉ。ね、ね、ねえー」
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