二、切なさと愛しさと下心と。

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『〇月×日 「ごめんな、かぐら」とあかまさくんがぼくをだきしめようとしました。 すると、ぼくはしんぞうがギュっといたくなって、くるしくて、いきがすえなくなりました。 「かぐら!?」とぼくをのぞきこんだあかまさくんは、ぼくをみてなきそうなほどおどろいてました。 ぼくは、あかまさくんにさわられると、りんごみたいにまっかになってしまうようです。 ぼくは、あかまさくんアレルギーになってしまいました』 『〇月×日 あかまさくんが、さわってもいい?ときいてきました。 おすなばで、ほかにもクラスのおともだちがいたので、ぼくはうなずきました。 でもだめでした。あかまさくんのかおがちかづくと、ぼくのからだはもえあがるようにあつくなりました。 ぼくは、あかまさくんアレルギーになってしまったのです』 『〇月×日 ぼくは、からてをならいだしました。 じつはボクシングとかもやったのですが、いたかったのと、からだにアザができるとパパがもうはんたいして、しごとへいくのをストライキしだしたので、やめました。 からては、かっこいいからOKといわれました。 これで、ちかづいてきたあかまさくんをおいはらおうとおもいます』
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