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それこそが、彼の悪名高い、哄笑の闇、這いずりまわる嘲笑、世界を終わらせるもの、顔のないスフィンクス、黒いファラオ、赤の女王、傷つけ、取り込む光の柱、這いよる混沌。彼の狂気の書によれば、Nyarlathotep。全ての神を侮蔑し、卑下し、嘲笑する混沌。彼こそは、その父たるAzathothをも嘲笑し、その永続性を否定するがために、その永続性を保つ役割を担う憐れな道化に過ぎぬ。
そして、父なるAzathothから生まれたもうひとつの存在。二つは常に表裏として存在し、始まりは終わりであり、光は闇と共にある。光り輝く銀の鍵の門の先、その門番。門にして鍵であり、全にして一なるYog-Sothoth。
彼に意思はなく、しかしその門を開けるものを見極める無数の泡沫の瞳。あらゆる可能性と世界線と時間軸とを観る、狂気の使徒ペトロ。
彼に魅入られれば、あらゆる知識を得、あらゆる技術を見につけ、しかしそれを得るには銀の鍵の門の席次に加わらねばならない。詳細をここに記すには私はいささか正気に過ぎる。彼の狂気の書を参照するか、夢の語り手、ハワード・P・ラヴクラフトの著作『銀の鍵の門を超えて』を読まれるべし。
さて、三次元世界で最も純粋に生まれた、肉体持つ生命といえば、樽の身体に星の頭と足を持つ、こうもりの翼の者共であるが、彼らがこの地球において奴隷として生み出したものは、Shoggothと彼らの呼ぶ、意思持つ粘液であった。
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