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お客の中に俺の手掛けた喫茶店のママさんまでいて、本当に驚いた。
誰がどう声をかけたらこんなに人が集まるんだろうか?
「これ、全部晴馬の友達なんだよ」と夏鈴が耳元でささやく。
ぶんぶんと首を振って否定しても、「だって、私が声かけたのは八木さんと賢治さんとトシさんぐらいなもんで、後はなぜか皆サプライズパーティーっていう単語に反応して集まっちゃったんだって」と。
ノンアルコールビールで乾杯させられて、お酌を受けるたびに飲んで、飲んで、飲んで。
東海林 晴馬の人生で、結婚式以来の忘れられないパーティーになった。
ほんと、夏鈴と結婚したら人生バラ色。
色々あるけど、最高だよ。
でも、皆には悪いけど俺は夏鈴さえ隣にいてくれたらもう幸せなんだ。
「その幸せ、分けてよね!」と、顔だけ知ってる独身の同級生の女に言われてしまった。
年明けに、また小さな仕事が殺到したのはこのパーティーのおかげらしい。
End
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