第4話 康平は気まぐれ

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ということで、僕は謎のおじさんの頭のお皿を探すため、健一君と近所の河原に来ていた。 「で、今日の昼寝から目覚めたらお皿が無くなっていたと?」 「健一殿が申される通りだ。拙者は河童、頭の皿が無くては生きていけないのだ。具体的には、体内に水分を貯蓄できないために脱水症状を引き起こし、最終的にはモヤシになる」 「健一君! おじさんを救うためにも頑張ろう! 絶対に探し出してあげようね!」 「なんでお前はそんなに元気満々なんだよ」  「困ってる人がいたら助ける。理由はいらないよ」 「いや河童ですやんか……」 「つべこべ言ってないで探すよ! おじさんの命がかかってるんだから!」 「はあ。わかったよ、やればいいんだろやれば」 ということで、僕と健一君は河原の捜索を始めた。茂みの中、河の中、スカートの中、くまなく捜していく。でもなかなか見つからない。これはなかなか大変そうだ……! おじさんは河原に来ていた女子高生のスカートを覗こうとしてドつかれていた。
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