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「うーん。全然見つからないね」
いくら探してもおじさんのお皿は見つからなかった。こんだけ探しても見つからないってことは、このあたりにはないのかもしれないなあ。
「ねーおじさん。お皿っておじさんが使ってたやつじゃないとダメなの? どっかのお店で買ったらダメ?」
「いやお前、河童のお皿ってほんとの皿じゃないだろ。なんかこう、体の一部みたいな感じじゃん?」
「えー! そうなんだ! 健一くんって物知りだね!」
「健一殿、見た目の割には博識なのだな。見直したぞ」
「ヘヘッ」
「しかし、もう日も落ちる。二人とも、もう家に帰りなさい」
「え、ダメだよ! おじさんがもやしになっちゃうじゃん!」
「その時は、もやし炒めにでもして弔ってくれ。存外、美味かもしれんぞ。ハッハッハッ」
「うん、それはいや」
「だよね」
どうする、このままじゃおじさんが……。と、その時……!!
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