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紺のブレザーまでは、藍と同じなんだけど、ネクタイがリボンタイになり、
グレーのタータンチェックのスラックスが、プリーツスカートになってる…。
しかも、これ…
「丈、短過ぎじゃないですか? パンツ見えそうなんですけど!」
「大丈夫だって。 そのために見せパン穿いてるんだから」
へえ。そうなんだ…て、
「違う!そうじゃなくて、状況を説明してください!」
「透。まだ説明してないの?」
と、1人の女子が、このバックヤード的な部屋に入ってきた。
と言っても、教室の1/3位の位置に暗幕で
仕切っているだけの部屋なんだけど。
「早くしないと、時間になっちゃうよ?」
「そうだな。ごめん。コイツ、オレの元カノで細井マキ」
「あの…よろしくお願いします」
オレも他人の事は言えないけど、彼女もめっちゃ細くて、
身長は同じ位かな?
茶髪でサラサラのストレートのロングで、
うん……美しい人です。
「透…いい加減、元カノって紹介するの止めてくれる? おかげで、いまだに彼氏出来ないんだけど」
「オレのせいだけじゃねぇだろ?」
「アンタの影響力って、紫津木に劣らずあるんだからね。透の元カノなんかに、誰も手ぇ出せないわよ!」
「あ…あの…?」
オレの存在忘れてませんか?
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