2 向川祭

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紺のブレザーまでは、藍と同じなんだけど、ネクタイがリボンタイになり、 グレーのタータンチェックのスラックスが、プリーツスカートになってる…。 しかも、これ… 「丈、短過ぎじゃないですか? パンツ見えそうなんですけど!」 「大丈夫だって。 そのために見せパン穿いてるんだから」 へえ。そうなんだ…て、 「違う!そうじゃなくて、状況を説明してください!」 「透。まだ説明してないの?」 と、1人の女子が、このバックヤード的な部屋に入ってきた。 と言っても、教室の1/3位の位置に暗幕で 仕切っているだけの部屋なんだけど。 「早くしないと、時間になっちゃうよ?」 「そうだな。ごめん。コイツ、オレの元カノで細井マキ」 「あの…よろしくお願いします」 オレも他人の事は言えないけど、彼女もめっちゃ細くて、 身長は同じ位かな? 茶髪でサラサラのストレートのロングで、 うん……美しい人です。 「透…いい加減、元カノって紹介するの止めてくれる? おかげで、いまだに彼氏出来ないんだけど」 「オレのせいだけじゃねぇだろ?」 「アンタの影響力って、紫津木に劣らずあるんだからね。透の元カノなんかに、誰も手ぇ出せないわよ!」 「あ…あの…?」 オレの存在忘れてませんか?
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