2 向川祭

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「え…っ?」 「まあ…2連覇確実視されてる」 昨日、藍が話してた“もっと疲れること”て、コンテストの事だったのかな? 「でも凄いね。 如月君、紫津木の事…藍って呼んでるんだ」 「ええ…まあ」 「だろ?」 と、何故か得意気な顔の北本君。 「紫津木が、藍って呼んで…て、言ったの?」 「はい…」 うわあ…ダメだ。 やっぱり、あの時の艶っぽい藍が思い出されて、顔中…いや、身体中が熱くなる。 「如月君?」 閉じていた瞼をゆっくりと開けると 「チークが要らない位、ほっぺた赤くして…紫津木の事…好きなんだね?」 その言葉を聞いて、ますます熱くなった。   「え…いや…その…」 オレの目を真っ直ぐに見据えて、ダイレクトに訊かれると、さすがに恥ずかしい。 「如月君て、私らより年上なんでしょ?」 「…3つも上です…」 年下の言う事に、いちいち反応して… 年上らしくはないよね…。 「如月君て、可愛いんだけど、スッゴい色気があるよね」 「へ?色気?!」 何…言ってるんだ?   「無自覚か…。アイツも苦労するな」 北本君まで?
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