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ああ……だろうな。
それでさっき、イライラしてたのかな?
なんか想像したら可笑しくなって、吹き出しそうになるのを必死にこらえた。
『で…愛ちゃんには、アイツにサプライズ仕掛けるの手伝って欲しいんだけど』
「サプライズ…?」
『そう。アイツさ、実行委員もしてるから、超忙しいんだよね。だから、少し愛ちゃんと休んで欲しいな…と思って』
そうなんだ…。
『段取りもあるから、明日9時に校門前に来てくれる?』
「あの……」
『何?』
ずっと引っかかっていることを訊いてみた。
「藍はオレに、来て欲しくないんですよね? それなのに…行っていいのかな?」
北本君は、少し間をおいてから話し始めた。
『真意は、オレにもわからねぇけど…。 オレに言わせれば、好きな奴は、素直に呼べって話だよ』
「でも…」
何で来たんだ?みたいな顔されたら…?
そう思うと二の足を踏んでしまう。
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