3.藍のアパートで…

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藍が下に降りて暫くすると、とってもいい匂いがしてきた。 そういえば…お腹空いたな。 ベッドヘッドに置いてある、藍の携帯を覗くと、21:00を過ぎていた。 どうりでお腹が空くはず…。 藍…何か作ってくれてるんだ…。 はあ…オレ…藍に甘えてるな… さっきまでの事を思い出すと、顔から火が出るんじゃないかと思うくらい恥ずかしい… 藍…呆れてないかな… そう思うと、ますます布団の海に沈みたくなる。 藍の匂い… クンクン嗅いで、安心する。 抱き締められてるみたい…。 「風呂沸いたぞ」 「うわぁ…!」 心の中なんてわかるハズないのに… ビックリした…。 「驚かすなよ…」 それは、こっちの台詞です。 「…行くぞ」 心臓が、バクバク鳴り止まないうちに、 藍は布団を捲ると、ヒョイとオレを姫抱きにした。 え…っ?       「このまま、風呂まで運んでやるよ」 ぇ… ぇ…っ? ぇ…えぇぇぇっ?! 「ぁ…藍?…無理だって」 「何で?」 ケロッとした顔で言われても、 「…どうやって?」 「お前抱えたまま、飛び下りる」 イヤーッ!!
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