3.藍のアパートで…

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「無理無理無理無理、絶対無理!」 「怖いのか?」 オレは、藍の目を見つめて、首を何度も縦に振った。 「愛が、飛び降りるわけじゃないだろ? それとも、オレが信じられない?」 そんな自信たっぷりに言われても…ね…。 「ああっ面倒くせぇ」 ぇ… 藍はオレを抱えたまま、梯子の降り口に立った。 下を覗くと… うわっ…高! どれ位あるかな…2m50は、あるよね… 藍は、屈んではいるけど180弱はあるだろうし… そうすると、合計4メー…、 「愛!」 強めに呼ばれて、反射的に藍を見ると、 突然、唇を塞がれた。 そのまま、藍の舌が侵入してきて 上顎をなぞられた。 「……んっ…」 油断していたせいもあり、甘い声がオレから漏れる。    と、同時に心臓だけではなく、内臓全部がフワッと浮いた…気がした。   ドサッ ん? そしてゆっくりと、唇が離れていく…。 「な?平気だったろ?」 へ? ゆっくり辺りを見回すと、 リビングだ…   なっ…だ…っ…騙し討ちぃ~?!   キスしてる間に、飛び降りるって、 「ちゃんと、下見て降りてよ!危ないじゃん!」 「はいはい」 軽くあしらわれてる気がするのは、 決して、気のせいじゃないと思う。
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