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藍の独り言
「…スケベ」
「ぁ…ご…ごめっ…おやすみなさい!」
「…おやすみ」
慌て過ぎて、転びかけてるし…
ったく…
真っ赤な顔して、オレを見てたな…。
オレは、タオルを頭からかぶり、ソファの背もたれに身を預けた。
落ち着け…オレ…。
何でアイツ…いつまでも変わらず、純粋のままなんだ…?
アイツを抱こうとした時…
オレは、ドス黒い感情に支配されていた。
恐らく…嫉妬ってヤツだ。
アイツが風邪で、意識を失った時、風呂に入れた事があった。
オレの理性と本能の戦いだと思っていたんだが、実際は、そうじゃなかった…。
アイツの後ろから、どこの誰かもわからねぇヤツのを出していた時、怒りしか湧いてこなかった。
愛は、意識が無いながらも、オレのその行為に、眉間に皺を寄せて、時々声も漏らしていた。
だが今は、オレの指の動きに反応し、
甘い声をあげている…
そう思ったら、意識がぶっ飛んでた。
しかも、それだけじゃねぇ。
むしろ、こっちの方が問題だ。
愛のモノを愛撫している時、
葵さんの顔が浮かんだんだ…
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