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「てか、なんで俺、裸!? なんで俺、アンタに組み敷かれてるの!?」
俺は状況がよくわからないまま暴れた。
それが間違った行為だと知りながら・・・。
「暴れんな」
そいつは冷たい声でそう言うと俺の腕を掴み、冷たく微笑み、そっと俺に顔を近づけた。
やめてくれ・・・。
俺はその意味を込めてそいつから顔をそらした。
「あ。俺に刃向かうの?」
「・・・違う。そうじゃない。ただ・・・嫌なだけ・・・」
俺はそう答えて下唇を噛みしめた。
暴れても無駄だ。
俺じゃ敵わない。
わかっている。
力でも頭でも対象が何でも俺はコイツらには敵わない。
「ふ~ん? じゃあ・・・俺が『もう一度』無理にシたら警察にでも行く?」
そいつのその言葉に俺は目を丸くした。
『もう一度』?
『もう一度』って・・・どう言う意味だよ・・・。
俺はそろそろとそいつの顔へと目を向けた。
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