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だからこそみんなと一緒になってあんなことする人とは全然思えなかった。ショックが大きかったって記憶がある。
上林くんはわたしの髪を撫でながら頬を寄せ合ったまま思案するように独りごちた。
「そういう奴だから。まなとのことに珍しく夢中になってるように見えても最初は遊びかな、と。当たり前だけど俺らもこんな経験ないし、友達三人でひとりの女の子を、なんて。…ほんとだよ、まな。俺たち常習とかじゃない。あんなこと…、その時になるまで想像したこともなかった。なのにすごくかっとなっちゃって、理性も飛んじゃって」
「…うん」
そっと顔を彼の胸に伏せる。あの時の恐怖とパニック。それを自分に味わわせた当の本人の胸に今こうして抱かれてるわたし。我ながらわけがわからない。
「だから、これに慣れて新味が薄れたらまた新しく寄ってきた女の子の方にすっと移ってく可能性もないではないな、と。期待してずっと様子見てたんだけど…。なんか、思いの外執着が強いよな。日増しに気持ちが高まってるみたいにも思えるし。ちょっと意外な一面見たよ」
「うん。…わかる」
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