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どう考えても合コン会場からこそこそ電話をかけてきたあの様子を思い出しつい唇を曲げる。わたしの好きな人はあんなだし。自分自身もこんなことになって、もうそんな芽はまるっきり期待できない。
「わたしのことはまあいいよ。あんまり誰か一人とどうこうなろうとも、今更。特に将来の展望とかもないや」
軽く自嘲気味にそう言うと、上林くんは物思わしげに呟いた。
「このまま、複数の男と一緒に付き合いを続けるんでも構わないってこと?」
「…うーん」
ちょっと弱る。なんかそれ肯定するのも。わたしがまるで変態みたいじゃないですか。
こっちの返答を待たずに彼はぼそりと呟いた。
「…あいつの話ってそれだろうな」
「え、何?」
思わず問い返すわたしをぎゅっと抱きしめ、上林くんは独り言のように潜めた声で続けた。
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