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「寧ろ俺が選んじゃってよかったの?」
「ええ、これがいいって拘りがあるわけじゃないので…。選んで貰った方が助かるんです…」
苦笑いを浮かべながら、僕は頷く。
「そっか。あ、ハル何だかんだでもう9時だね。時間は大丈夫?」
「あ!銀行もう空いてる!その後に仕事場に行かなきゃだから…着替えてそろそろ行きます。朔さん、この段ボールは置いておいて下さい。きちんと分けてからしまうので」
「わかったよ。着替えはこれでいい?」
わざわざ今から着る服を袋から出して渡してくれる。
僕はそれを受け取り…き、着替えたいなぁ…。
「どうしたの?着替えていいよ?」
「え、えと…見られてると恥ずかしいです…」
「じゃあ、後ろ向いてるよ」
朔さんは後ろを向いてくれる。これなら着替えられるかな。
僕は着ていた服を脱いで、渡して貰った服一式に着替える。
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