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「気を付けて行くんだよ」
「はい…わかりました。…じゃあ朔さんいってきます…」
「ああ…いってらっしゃい、ハル」
僕は手を振る朔さんに見送られ、手を振り替えし玄関から外へ出た。
色々しなきゃいけないことで頭がいっぱいだ。
銀行へ行って通帳やカードの再発行の手続き…仕事場…職場に顔を出して近況の説明……。
「……上山、至急用意して貰いたいものがあるんだけど…」
だから朔さんが何かをしようとしている事にすら僕は気づいていなかったのだ。
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