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「でんちゃん、お疲れさま」
「あ、尚クンお疲れさま~」
僕の友達のでんちゃんはジュピプロの近くの中学で国語の先生をしているの。
僕とは中学の課外授業で会社見学を生徒たちにしてあげた時に引率していた先生で、仲良くなったんだ。
今はたまに、お茶をしたりしてお互いの仕事の話とかをしている仲だよ。
今日も、近くのカフェでまったりお茶する約束をしている。
「今日の授業はどうだった?」
「今日はね、生徒たちに俳句と短歌を教えていたんだ」
「俳句? 短歌?」
「そうそう、なんだか和の心をあの少ない文字数に込めることが出来てすごく楽しいんだよ」
「へえ……僕は学校に行ったことがないから、そういうのも何となくしか知らないな」
「尚クンも作ってみてよ」
「えっ、急に!?」
「大丈夫だよ、俳句なら文字数少ないし。冬の季語を入れて五、七、五にしてみて」
でんちゃんは俳句のことを事細かに優しく教えてくれた。
季語とは何か、冬の季語はこれだよ、とか教えてくれた。
さすが、先生だね。
教え方も上手いし、僕のフォローや言葉選びも本当に的確ででんちゃんのこういうところが頭が良くて、人のことをよく考えていて好き。
「出来たよ!」
「本当に? じゃあ発表してみて」
「うん!」
一応、僕の会心の出来なんだけど……
でんちゃんは褒めてくれるかな……
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