最強のパーティー

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それが、初めにケーキをサプライズで贈るというものだ。 「いきなりプレゼントを渡すのでなく、ジャブとしてのケーキを渡す事で、心の準備がしやすくなり、また相手にサプライズの慣れを植え付ける事でスムーズにプレゼントを受け取ってもらえる。」 インターネットの掲示板にそう書いてあるのを見つけた時、僕は感心すると共に感謝したものだ。 これなら僕もプレゼントを渡せるかもしれない! なんという天才が居たものだ!本当にありがとう!! …って。 ~ 協力者 2 「変態パラダイス」 ~ 某掲示板の「紳士的なプレゼントの渡し方」というスレッドに現れた天才。 ハンドルネームは、「変態パラダイス」 僕の今回のプレゼントを渡すという計画はこの書き込みを見たことから始まったのだ。 さて、そんな突然のケーキに、彼女は喜んでくれてるようだった。 少しホッとしたと同時に緊張感が僕を襲う。 彼女の心の扉はノックした。 後はそれを開けるだけなのだ…! 僕はいよいよ覚悟を決め切り出した。 「あと…これ!」 そう言って手を震わしながら、包装された四角い箱を手渡す。 「嘘!これってもしかして…」 「うん、プレゼント。」僕は言った。 「開けていい?」 「うん。」 彼女は包装紙を丁寧に剥がしていく。     
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