0人が本棚に入れています
本棚に追加
そう言ってから僕はネックレスを見つめる。
少し歪な形をしているようにも見えるが、なんとなく心温まる優しい雰囲気のネックレスだ。
実を言うと、彼女からは付き合って三ヶ月目にセーターを貰って以来プレゼントを貰っていなかった。
内気な僕にプレッシャーを掛けない為に、彼女も敢えてプレゼントを贈らないようにしていたのだろう。
そんな彼女からの突然のプレゼントは嬉しいものがある。
僕と彼女はお互いにプレゼントを身につけ眺めたりした。
なんとも心温まる素晴らしい時間だった。
そうこうしている内にステージにある集団が登っていくのが見えた。
それはなんと去年演奏していたグラスバンド達だった。
なんという偶然だろうと思った。
グラスバンド達は静かに演奏を始める。
僕と彼女はその演奏に聞き入る。
その心地よいメロディーを聴きながら僕はちらっと外を見た。
外はパラパラと雪が降っている。
それは、しっとりとした気持ちの良い雪だ。
天気予報通りだ。僕はそう思った。
~ 協力者 4 雪 ~
クリスマスを彩る頼もしい協力者。
店長、変態パラダイス、Y子、そして雪。
皆の協力により僕は、最高の形で彼女にプレゼントを渡せたと思う。
僕にとって、最強の協力者達。最強のパーティーだ。
最初のコメントを投稿しよう!