思い出はセピア色

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  「一応、念のためだ。 衣音(いね)こいつを装備しておけ。」 幼なじみの西野旗門(にしの きもん)が私にトイガンを渡してきた。 ガスでプラスチック弾を飛ばすハンドガンだ。 私たちは今、春牧東高校のプールのコンクリ土台下配管だらけの場所にいる。 ここは学校非公認のサバイバルゲームチームの武器庫となっている。 何でここにいるかを話すと長くなるので要点だけ。 私と旗門はこれから化け物の居場所を探すことになったの。 丸腰では……と言うことで旗門がここに案内してくれたんだ。 「衣音、ほらゴーグルも忘れるなよ。」 「うん、ありがとう。」 私たちは世界の危機に対抗すべき行動を起こすんだ。
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