第六章 関連性

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   それを考えれば、真奈香は明智を監禁状態とし説得したと考えられる。しかし明智は、その説得に応じなかった。  その上で暴行を与え、明智は命を落とす。  明智の死に関しては、殺害の意思があったのかは判断出来ないが。 「そこで、もう一つのトラブルが発生した」 「もう一つのトラブル、ですか?」 「明智の死に、凪沙がビビっちまった。場合によっちゃ、グループを抜け出すと言い出したかもしれん」 「だから、殺害されてしまった」 「何故、あの現場なのかとか。いくつかの謎が残るがな」  凪沙の殺害現場が、千葉北警察署管内だったのは。あの日、振り込め詐欺行った地域だったからなのか。  ともかく凪沙を殺害し、警察の捜査が明智に及び。そのことにより犯人グループは、その遺体を池袋の路地裏に遺棄したのであろう。  ここで問題となってくるのは、真奈香や徳川が本当に本件に関与しているのかという事。
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