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まず、真奈香が徳川に言い、表立って悪さをしないようにさせた。それから二年の後、未成年たちを仲間に引き入れ。少年たちにも、同じような指示を出したのであろう。
もしも表立って悪さをし、警察に目をつけられれば犯行は継続出来ない。それどころか、全員が逮捕されてしまう。そのように脅かせば、少年たちとて素直に従ったであろう。
一方で真奈香は、そうした少年たちとの関係を深めなかった筈。
少年たちの窓口は、以前は明智で。殺害後は、徳川が引き継いだかもしれない。徳川でなければ、真奈香や徳川と少年たちの間にいる人間がいる可能性もある。言うなれば、中間管理職のような。
その手法は、暴力団組織のそれと同じ。
少年たちの役割は、「受け子」や「出し子」という末端の人間であった筈。末端の人間は、それを取り締まる大元の人間とは直接関係しないようにしている。
その目的は、当然ながら組織を守る為。
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