第六章 関連性

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   そうする事で、末端の人間が逮捕されても。組織までは、捜査の手が及ばない。  真奈香個人なのか、江戸川国際経済大学 料理サークルの手法なのかは現段階では判断が出来ない。  岩波は、そこまでを聞き酒出に続きを促す。 「その辺りについて、どのように考えますか」 「料理サークルって言っても、全員が真奈香の悪事に手を貸してる印象じゃねぇよな。だから俺としては、料理サークルは真奈香の隠れ蓑じゃねぇかと考えている」 「暴力団組織における、架空会社のようなものですね」 「まぁ、そいつに変わるもんは、真奈香は別で持っていそうに思えるがな」  振り込め詐欺を行うのであれば、詐欺の対象に電話したり。そうした対象のデータなどを管理するに、事務所のような場所が必要となってくる。まさか大学内の調理室で、それを行なったりはしていないだろうが。  料理サークルは、あくまでも別の意味での隠れ蓑。
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