第六章 関連性

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   そこで明智には、大学を退学させ振り込め詐欺に専念させた。それは真奈香の命令だったのか、それとも話し合いによって決められた事だったのかは不明だが。  おそらくは、真奈香の命令であろう。  ともかく明智は、大学と世間から隔離された形となり。振り込め詐欺を、取り仕切る立場となった。  明智が取り仕切り始めた事で、犯罪グループとしての獲得額は増加したかもしれない。そうした中、凪沙は浪費グセを徐々に加熱させ。明智は、より大胆に振り込め詐欺を行うようになっていった。  それは、真奈香の目に余る程に。 「そして真奈香は、明智に制裁を加えた」 「それは、監禁状態とし食事すら与えなかった……」 「その目的は、それにより心を入れ替えろってつもりだったんだろうさ。ところが明智の野郎は、心を入れ替えるどころか真奈香に刃向かった」 「振り込め詐欺の手口は、自分の方が正しいとでも言ったのですかね」
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