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キーンコーン、カーンコーン。
今日の刑期は、終了したらしい。
どこの部活にも所属していない私は、料理部に所属している希沙を見送り、ため息をつきながら学校を後にする。
毎日疲れる。
若いから疲れないなんて、大人達は言うけれど、私たちは私たちで社会性というものがある。
その枠組みから外れないように生きていくためには、常にファッションとメイクをインスタでチェックして、お笑いやドラマにも目を通して、だけど目立つことのないように。
常に、クラスで10番目くらいを目指す。
地雷に触れない当たり障りのない会話、誰も心の中に入れない。
風が冷たい。
もうすぐ冬が来る。
冬が来れば期末テストが来て、冬休みが来る。
そうすれば彼女達も中島に構うのになんて飽きて、他の遊びに変わるかもしれない。
時間は残酷で、とても公平だ。
冷たい?
それが普通だよ。
どうでもイイ話だけどね。
あ、忘れものした。
今日体育であったのに、体育着持って帰るの忘れる所だった。
取りに戻らなくてもイイけど、臭いとか完全に標的になるからな。
時間もまだ早いから、取りに戻るか。
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