機械の心

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 私は渋々と電車の上の歩道橋を渡って、また白い校舎への道を辿る。  午後5時を過ぎると、陽は完全に落ちきっていて、校庭で部活をやっている人たちは、煌々と光る照明を便りにまだボールを追っている。  このように私も何かに夢中になれれば良かったんだけど、残念ながらそんな人種ではなかったみたい。  早くジャージを取って、さっさと帰ろう。  今日7時からやる音楽番組には、人気アイドルが出るはずだから、絶対明日の話題に上がるはず。  チェックし忘れたら、また色々サイトを巡って情報を集めなければならない。そんな事は面倒くさい。  そんな事を思いながら、教室のドアを開ける。  もちろん教室の中は真っ暗だ。
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