オールディーズ・フレンド

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 しかし、彼と親密に話したのはそれ一回きりだった。  僕か彼、どちらかがもう少し積極的であったのなら、僕らはお互いをもっとよく知ることが出来たかもしれない。  けれど現実には、僕らは二人ともあまりにもシャイだった。  だからそれ以上踏み込むことが出来ず、時間だけが過ぎ、ますます声をかけにくくなっていった。  そして彼がそのまま死んでしまったことで、僕らの関係は永久に固定されてしまったというわけだった。
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