余白に描く思い出

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結局、適当にシャツとズボンを渡しておいた。女ものではないから、どうにかしないと。  ……これっていいのか?  女と男がひとつ屋根の下。保護者はいない……。いやいや、そこまで自制心がないわけじゃないし、大丈夫。というか、相手はロボットですし、そういうのはないしー。自制心も何もそもそも必要ないよねー、あははは。  「夏樹さん、お風呂」  「はーしゅ!」  このタイミングで来ちゃったから変な声出しちゃったよ。  「夏樹さん、大丈夫ですか?」  「だ、だだだ大丈夫」  「そうですか、何かあったら言ってください」  「うん。分かった。ああ、そうだ。寝るときは廊下の突当りの部屋使っていいよ。布団はクローゼットに入っていると思うからそれ使って」  「はい、ありがとうございます」  そんなにきれいな笑顔でこっち向くなー!  そんなことを言えるわけがないのでお風呂場へと逃げた。  お風呂から上がり、歯磨きやらなんやらを終えて、現在自室でネットショッピング中。アイの服を適当に買っている。さすがにあの一着だけというのもまずいかなと思うからな。ちなみにアイはもう休んでいる。  さて、ラジオの修理でもやるか。まあ、でも明日は学校だからちゃんと寝ますよ。さすがにこれ以上遅刻するとね、雷おちそうだし。
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