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「さらっと言うなっ!」
「じゃあ、このままで帰るの? おさまる? それとも僕の前で自分でやって見せてくれるの?」
「できるか、バカ!」
「だったら、このまま、ね?」
また唾液をたっぷり含ませた舌が、じゅるりと俺をしごき上げる。唇が軽く締め付けるようにして、小刻みに動いて、さらに俺を崖っぷちまで追いやる。
「ダメだったら……津田ぁ……、ホントに、もうっ……!」
津田は、ほんの少しだけ俺の尻を持ち上げて、指で後ろに近い、肌の柔らかい部分をくっと押した。本当にギリギリのところにいた俺の欲望は、それだけであっけなく弾けてしまう。その瞬間、津田の肩に足をかけているせいで、微妙に床に着いていないつま先が、バネ仕掛けのおもちゃのように跳ね上がる。それが妙におかしかった。
「…………っぁ!」
出したばかりの敏感な先端が、ぎゅうっと吸われる感覚が気持ちよすぎて、思わず涙が出てきた。
「津田……、それ、キツいよ……」
管の中の残滓まで吸い出して、口腔内に収めようとする貪欲な様子に、吐き出した欲望とは別の何かを求める熱が、俺の中で蠢きだしていた。腹の下あたりが、熱くて、うずいて、どうしようもなかった。
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