彼らは皆戦場にいた

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 大事に名前を呼んで、ギャスパーは恋人の肌に触れた。なんで今日こんな風に抱くことになったのかすら忘れてしまいそうな興奮は若い男の体を焼き、その指を逸らせる。  首筋にキスをしたら体ごと跳ねた。緩やかにしなる肢体は蛇のようで、しかし蛇よりもずっと熱い。 「んっ、やだそこ、は、」 「なぜ?こんなに可愛いのに」  真っ白の肌の下にあるものは薄い筋肉だ。脂肪はほとんどないその体は痩せているせいもあって腹筋がうっすら見えていた。お腹から上に、ギャスパーの指が滑って胸を撫でると、アリアが小さく抗議した。 「僕は雄だからそこは何にも、ひゃっ、あ」  竜人族は自らの性別について男女と言わずに雌雄で表現すると知っているものの、妙に生々しいそれにギャスパーは興奮する。 「アリアは色素が薄いから、ここもあまり色が無いんですね」 「ばっ、馬鹿!変態!」  思わずギャスパーがそう言ってしまうと、アリアは顔を真っ赤にしてそう言った。胸の先に人差し指の指先を擦り付けて、ゆっくり円を描くとアリアは震えた。漏れ出す喘ぎ声は誤魔化しようもなくだんだんと声は大きくなり、ギャスパーは感じるアリアの顔から目をそらせない。 「ん、んうう…あ、ァ、っ」 「かわいい、アリア」 「う、るさ、あんっ」     
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