彼らは皆戦場にいた

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 ギャスパーは気がついた。いいことを知った、と言わんばかりに、彼はアリアの鱗の端、人肌と硬質な竜の証の間をつうっとなぞり続け、連動して動く恋人の胴体を楽しんだ。 「へえ」 「ん、んんっ、あ」 「知らなかったな」 「あんっやだ、やだあっ」 「あなた方は、ここが性感帯だなんて」 「ひゃっ、あああんっ」  指先を流れるように巻きつく鱗のキワに滑らせて、脇腹から登って胸、脇、そして頬にたどり着かせた頃には、アリアは息も絶え絶えだった。  金の目が蜂蜜のように溶けている。半開きの口はだらしなく緩み、よだれが垂れているのが可愛くてエロくて、ギャスパーは思わず白い口元を舐めた。赤子のように口の周りが湿っているのに、小さな唇から覗く牙がなんだか不似合いで少し背徳的ですらあって、ギャスパーは片方の口角を吊り上げる。  色気に溢れたその顔で見下ろされたアリアはひとたまりもなかった。キュンっと締まったのはどこの器官だろう。雄のアリアにはないはずのそこなのに、力強い恋人の何かを求めてねだるように震えるそれを、アリアは持て余して彼に手を伸ばした。     
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