彼らは皆戦場にいた

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「ぎゃ、すぱ?」  なんだかろれつも回らない。しかし、一瞬後にアリアは気がつくことになる。  驚いた顔をしたギャスパーの鎖骨のあたりに、白いどろどろが付いていた。  それがなんだかわからないアリアではない。幼気な見た目をしているものの、彼は千五百年生きてきたのだ。 「えっ、ぼく、嘘」 「アリア」 「ご、ごめん。ごめんなさい、うそ…ギャスパーどうしよう。ごめんっ」  誰もそこに触れていないのに、アリアは達したのだ。あまりのことに焦って混乱して、アリアは慌てて少しだけ体を起こす。下着も身につけずに長いシャツしか着ていなかったから、アリアの股間は丸見えだ。しかしこれまた白い性器はすでにゆるく勃っていて、あまりの恥ずかしさにアリアはもう動けない。 「まだ触ってなかったのに」 「ご、ごめ…」  ギャスパーの声に混じる笑いを苦笑だと思ってアリアは消えてしまいたくなった。初めてなのにこんな風に感じてしまった自分の体を持て余してしまう。     
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