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挙句ギャスパーに精液をかけてしまったことにとてつもない羞恥と申し訳なさを感じて、アリアはつないだ手を振りほどいて懸命に精液を拭った。はっきりと隆起した太い鎖骨を情けない気持ちで清めていると、またその手がギャスパーの大きな手に捕まる。
「まだ触ってなかったのにイくなんて、可愛すぎるから勘弁して欲しいと思ったんですよ」
あんまりアリアがうろたえるものだから、ギャスパーは素直にそう言った。
「何するの、って、あっ」
ギャスパーの薄い唇の間から真っ赤な舌が見えたかと思えば、何と彼は、アリアの指先についた精液を舐めたのだ。白濁が恋人の舌に乗りゆっくりと飲み込まれるその光景にアリアはクラクラし、射精後の少し理性が戻ってきた視界は耐えられずぎゅっと目をつむりまつげが震える。
そんな様子を見て、ギャスパーは今度は本当に苦笑した。
「ねえアリア」
「なっ、何」
「可愛かったから、気にしないで。って言っても無理か」
アリアがだんだん我に返っていることが面白く、しかし少しギャスパーは残念な気持ちになる。そして、優しい彼は一つ提案した。
「今夜はもうおしまいにしましょうか」
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