彼らは皆戦場にいた

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 そんな葛藤も知らず、アリアはペニスをもう一度咥えた。ジュルッと音を立てて、ギャスパーのそれを吸う。明らかに射精を促すそれに、ついに耐え切れなくなって、ギャスパーは一回だけ腰を振ってしまった。 「んぐうっ、ん、んんっ」  アリアの苦しげな声に申し訳なさを感じつつも、それにすらギャスパーは快感を拾ってしまう。 「い、く、出るっ…」  低く耐えるような声を絞り出して、背中を丸めたギャスパーはなんとか口内射精だけは避けようとアリアの肩を押した。しかし間に合わなかったようで、青臭い匂いの白濁はアリアの口元を汚し顎を伝い、トロッと、起き上がった彼の胸に落ちた。  我慢した時間が長すぎて、それは凄まじい快感だった。正直アリアを思って自分を慰めたこともあったものの、想像の中の恋人よりも現実の彼は何倍も可愛らしくて魅力的で、ギャスパーはその体をめいいっぱい抱きしめたい気持ちでいっぱいになる。  これが多幸感かと、ギャスパーはそう思って、疲れてぼんやりとしているアリアの体を抱っこして引き寄せた。  自分の出したものが自らの胸元につくのも構わずに、唾液と精液でベタベタになったアリアの頬を胸に手繰り寄せ、ギャスパーはぎゅうっと恋人を抱きしめた。 「あ、の、ヘタクソじゃなかった?」 「何言ってるの、上手だった。気持ち良かった…。ありがとう、アリア」     
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