恋の心臓、呼吸の果てまで

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 ちゅぷっと唇が離れゆく音がした。次に舌が貼り付けられる。焦らされる感覚がたまらなかった。ギャスパーの手がアリアの胸元に伸びる。乳首はもう期待に勃っていて、きゅっと無遠慮につままれてアリアはあられのない声が止まらない。 「いっ、ああああっ、ふ、やあん!」  気持ちよくて気持ちよくて、アリアの中が疼く。一度も他人に開かせたことのないそこだったが、アリアはギャスパーに秘密にしていることが一つあった。  腰が揺れて、祖国のものより少し硬いシーツに、アリアは背中側を擦り付けた。無意識の行動だったが、ギャスパーがそれに気がついて思わず聞いた。 「何、可愛いことしてるんですか。かゆいの?」 「んっ…か、かゆいっていうか、熱、ひゃあん!」  ギャスパーはアリアの下着もパーフパンツも取り去って勃起したペニスを咥えた。いつかの夜のお返しだ。  ジュルッと吸い上げたらもう先走りをだらだら垂れ流していたそこは限界だったらしく、ギャスパーの口の中であっさり果てる。ギャスパーがひくつくアリアの後孔に、節だった人差し指を戯れに滑らせると、大げさにアリアの体が跳ねた。 「きゃんっ、あ、あっ!待ってイッてる、イッてるからあ!ああん、あっ」  ビリビリと快感が身体を満たすのに、なぜだろう、アリアはその先があると確信してしまって、ギャスパーがアリアの吐き出したものを飲み込んだことに注意する間もなく、よがってシーツを乱した。     
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