恋の心臓、呼吸の果てまで

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 アリアが少しだけ顔を見せてくれた。浮いた首筋まで震えていた。とてつもない羞恥に耐えている彼はとにかく可愛かったが、感じる必要のない不安を拭ってあげようとしたギャスパーは彼に言った。 「いや、すごく嬉しい。可愛い。でも手間だなんて絶対思わないから、それだけは覚えておいてくれ」  とりあえず今のギャスパーに言えることはそれだけだった。アリアがとんでもないことをしてくれたおかげで、ギャスパーは我慢などもう一分も出来ない。  下も全部脱いでアリアを抱きしめた。キスをしたらやっぱり頑張って応えてくれてたまらない。 「指挿れるから、呼吸を止めないで」  そう断ったギャスパーは一気に二本指を入れた。中は熱くて溶けてしまいそうで、ギャスパーの人差し指と中指に吸い付いて離れない。知識でだけ知っているところを探して指を曲げる。そんなに簡単には見つからないと思っていたのに、腕の中のアリアは高く喘いだ。 「えっ?ひゃんっ何、なにっそこやだあった、や、あ、気持ち、」 「ここは知らなかった?」  戸惑いながらもアリアは抵抗できない。体のすべての統制をギャスパーに奪われてしまったのだ。自分でやっている時はただの作業で、いじった後にジンジンしびれる時はあったけれど、アリアは後ろでこんな風に凶悪なほどの快楽を感じたことはない。 「あっ、指、指じゃや、やだまたっ」     
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