恋の心臓、呼吸の果てまで

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 涙を散らして訴えたアリアにギャスパーは壮絶な笑みを浮かべ、自分の快楽だけを追い求めてアリアの中をえぐった。彼も限界だった。恥肉が絡みついてきて吸い上げて、ギャスパーはアリアの中に白濁液を注ぎ込んだ。同時に、アリアも薄くなった精液をとろっと溢れさせた。 「はあっ、う、あ、イッた…」  アリアにぎゅうっと自分の体を押し付けたら、彼もギャスパーを抱きしめた。  凄まじい満足感と幸福感だった。  体のどこもかしこも愛で満たされて、お互いのうちに知らないところがないような感覚に、二人はふわふわとたゆたい続けた。ずるっとペニスを抜いて、ギャスパーはアリアの頭を撫でた。疲れて息が切れていたけれど、できる限り慈しみたかった。  しかし一瞬後、アリアはひとつ、大切なことを伝えていなかったことに気がついた。言おう言おうと思っていたはずが、言うのを忘れてしまっていたことがあったのだ。 「あ、あの、ギャスパー」 「んー?」  アリアの肩に顔をうずめたままのギャスパーは間延びした返事をした。まだあの甘い幸せから帰ってこられないのだ。しかし、アリアの衝撃的な発言によって、彼は固まってしまうことになる。 「この話してなかったよね、原始竜には雌雄がなかったって話。妊娠も射精も、全部の個体が出来たっていう…」 「え?」 「あの、先祖返りの僕が当てはまるのかわからないんだけど、もしかしたらその…あ、赤ちゃんできても不思議じゃないかも…」     
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