復活

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「いや、そんなところに応募しないで下さいよ。生き恥を晒すだけじゃないですか!しょうもな!ほら、コメントも『無謀w』とか『なめすぎ』とか書かれてるじゃないですかー!うわー恥ずかしい。もっとちゃんと顔整えて、コメントも気の利いたこと言えばよかった。せめて」 「良いんだよ。一瞬の輝きをおさめてんだから、これはこれで良いんだ!そう思え!ってかね、売れないアイドルを続けること、売れないアイドルグループのプロデューサーを続けることなんて、もうそれだけで恥の上塗りの連続だから!リアルタイムブラックヒストリーを日々更新してんだ!そもそもお前はなんでアイドルやろうと思ったのよ?」 「なんか楽にちやほやされて稼げそうかなーって」 「ほれ見ろ、そんなもんだろ?もう最初の志の段階でなめてるだろ?もう、毎回言ってることだけど。まあ、かく言う俺も自分のバンドがうまくいかなかったから、アイドルでせめて一発当てられねーかなーっていう、あさましい考えで始めたことは認めるよ!ああ、俺もプロデューサーなめてたわ!でもさ、生きるってそういうことじゃん?」 「はい、出た!生きること、人生について語っちゃう俺カッケー来ましたー!ドナリさん、それ何回言ってるんですか!聞き飽きた!もう聞き飽きた!無能プロデューサーのクソうすい人生論!ほら『俺カッケー感w』とか書かれてるじゃないですか。『こういう無能上司いるわw』とか、書かれてる!ダサ」
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