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それから、卒業式まで罠の魔法陣や直接飛んでくる刃物を排除しながら、卒業式前日
「ミシェル?どうした?」
「ブラウン王子様、今晩一緒に居たいです」
下からうるうるとした目で見つめられ
「ぐっ・・・わかった、後で私の部屋においで、皆に言っておこう」
「いえ、移転魔法使えるので直接言ってもよろしいでしょうか?」
「!移転使えるのか?凄いな・・・わかった待っているよ」
その晩二人は結ばれた、ブラウン王子は夢中でミシェルが初めてでなかってことなど気が付かないでいた。
早朝自分の部屋に戻り身支度を整える、収納から武器をだし手入れをし、瞬時に冒険者服に着替えれるように魔法を構築して、コルセットをしてドレスを着こむ。
ドレスをそっとなでる・・・
「ブラウン様に戴いたドレス・・・」
ぽろっと涙がこぼれた・・・
「ありがとう・・・ブラウン様、私にまた人を愛せる気持ちを想い出させてくれて・・・」
ぐっと目に力を込めて気を引き締める。
左手の石の周りの金色の模様・・・眺めて手袋をはめる
そして、被害者リストの名簿を出し、魔法で消し炭にした
「ありがとう、そしてさようなら、私!新たに頑張るよ!」
コンコン
ただ一人付けてもらったメイドのジーニアがノックをする。
「どうぞ」
「お嬢様御支度を・・・あら?もう着られたのですか?」
「ええ、嬉しくて・・・おかしなところ無いかみてくれるかしら、後、髪はまとめてくれる?」
「はい、かしこまりました」
にっこりと支度を手伝ってくれるメイド、
「ジーニア、今までありがとう」
「?お嬢様?いえいえ、お嬢様のお世話をさせていただき楽しかったです。お屋敷に戻っても是非お世話させていただきたいですわ」
その言葉に返事が出来ないミシェルだった。
そして、卒業式の後、卒業記念パーティ
「ミシェル!ミシェル・ブラウニー?」
私をそう呼ぶブラウン第2王子。
「(体)大丈夫かい?ボーとして。もうすぐ会場に着くよ」
(とうとうこの日まで何とか来れた。さて最後だ気を引き締めよう)
そう思いながら王子の取り巻きの一人、宰相閣下の次男のルードヴッヒと目配せを交わした。
そして時系列は重なって行く
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