第1話 王子様との出会い③
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「私にちからを貸してくれないか」 橄欖石の瞳が、真っ直ぐにロッテを捉えていた。熱い視線のその奥に、縋るような想いが込められているのがわかる。胸の奥が、きゅんと切なく締め付けられた。 「……は、はい……」 蚊の鳴くような弱々しい声で、ロッテはつい、首を縦に振ってしまうのだった。
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