第3話 魔女の媚薬①

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 小さいとはいえ鉢植えがいくつも載っていることもあり、木箱はずっしりと重かった。箱の底を支えるようにして木箱を抱きかかえると、ロッテはかしこまってテオにお礼を言った。 「ありがとうございます、テオさん」 「テオでいいよ。時間があったらまた来て。ハーブ園を案内するからさ」  テオは気さくに笑い、それからディアナに満面の笑みで頭を下げると、忙しそうに白い建物へと駆けて行った。
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