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-シオンside-
隣で気を失い、時折「うぅ…」とうめき声を上げながら眠るなずなを見ると、オレは自分がしてしまった過ちを思い出し後悔の波が押し寄せてくる。
「なな…」
彼の綺麗な髪が顔にかかっていてそれを避けてやると少しだけ微笑んだ。
身体中の噛み跡、キスマーク。
なずなはいくら媚毒を盛られても口を割らなかった。
涙をポロポロと零しながら唇を噛み、堪えていた。
「っ、なな、言って?
言ってくれたら、楽にしてあげるから…」
オレの言葉にもなずなは首を横に振った。
「んっ、ぁあっ、やっ、も、だめぇっ、んあっ、…」
なずなよりもオレの方が限界だった。
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