プロローグ

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 身体を駆け巡る甘い稲妻。  自分では制御しきれない感情、感覚。    いつもはあの方がこの熱を収めてくれるが、もう彼は傍にはいない。  早く……誰か、誰か…。  朦朧とする意識の中で、僕は夢を見た。  それは温かな腕の中に抱かれ、この忌々しい黒い髪を優しく解かれる夢だった――――。
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