2人が本棚に入れています
本棚に追加
部屋の戸をノックし、二人は自らの決断を大声で伝えた。
部屋の戸が開き、水晶玉を手にした魔導士が姿を見せた。
二人を交互に見て、魔導士は満足げに頷いた。
「もはや引き返すことは出来ぬぞ」
「はい、我々はいつでも師匠と共にあります」
「死ぬまでついて行きます」
「よし、時間はあまりない。一年。一年で世界を手中に収めるのだ」
「「はい、師匠!!」」
後の世にまで語り継がれる大魔王誕生の瞬間であった。
最初のコメントを投稿しよう!