呪い

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肌寒い、秋の夜。 その日は雲一つ無い夜空で、手を伸ばせば届いてしまいそうな程沢山の星が輝き、少しも欠けていない金色に輝く満月が浮かんでいた。 とある国に、一人の女の赤ん坊が元気な産声をあげて産まれた。 しかし、彼女は“闇の魔女、ドーラ”によって、呪いをかけられてしまった…… ーーー この者、偽りの王となりけり。 漆黒の闇に封印するは、(まこと)の姿 闇に捧げし真の名は、セレーネ・アルーサなり この呪い解かれし時、すべてが深い漆黒の闇にのみ込まれるであろう ーーー
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