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電気の消えたアパートで、葛西が猫の姿に戻ったクロの背中を撫でていると、ユイトがベッドサイドに現れた。
「彼女、あなたの名刺を受け取りましたよ。あなたがお節介をやくタイプだとは思いませんでした」
「俺もです」
「人は本当に面白いですね」
瞬きをする間にユイトは部屋から消えた。
にゃあ、とクロが鳴く。
夜の暗さの中でも際立つオッドアイを葛西は見つめた。
完
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