悲しみに向かう出会い

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それから数年の月日は流れた。 その間も二人の夜の密会は続いた。 トリスはティナの為に小さな服を作って持って来る様になっていた。 「ティナ、今日も服を持って来たよ」 「わあ、今日は赤いドレスなんだ。ありがとう」 彼から服を受け取るとティナは彼の指を掴みキスをする。 「へへ、良いんだよ。趣味で作ってるからね。でも、もう持って来れないかも……」 うつ向き気味に彼は言うとティナは心臓が止まりそうな程、驚いた。 「どうして、私を嫌いになっちゃったの?」 「ううん、違うよ。兵士にならなきゃいけないんだ」 「兵士に? だってトリスは子供でしょ?」
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